僕は今、予備校で公務員を目指す高校~大学までの学生の面接試験対策の講師をしています。
先日そこに通う、高校生のO君から第一志望に合格したと報告をもらいました。
まだまだ仕事のことで悩みあり、順調ではない僕にとって、O君からのこの報告は逆に勇気をもらいました!
ホントに有難い。
僕のところに相談に来る学生は、「何を話せばいいかわからない」、「自分にはアピールできることがない」と嘆き悩んでいます。
当たり前のことですが、どんな参考書を読んでも、自分の『良いところ』は書いてません。
大人からすれば、「そんなの自分で考えろ」と一喝して終わってしまいそうですが、彼らは真剣に悩んでいます。
公務員試験では、数年前よりも明らかに面接試験が重要視されています。
これは、本当に仕事ができるかどうかを見定めるためではありません。
近年様々な職場で課題になっている、世代差におけるコミュニケーション不良。
親と子ほど年の離れた上司と部下が、うまく仕事上の話ができないことがままあります。
さらには、コミュニケーションをとり信頼関係を構築しようと思い、プライベートな話題から入ろうと狙った会話も、年の離れた新人には受け入れてもらえず、四苦八苦する上司も多いようです。
もちろん、仕事仲間だけではなく、公務員として、国民、住民との関わりはどんな職種でも繋がりがあります。
他にも、コンプライアンスに関わる問題も新人と言えど例外ではありません。
SNSを利用する若者たちのなかには、悪気なく仕事の話題を惜しみ無く公表してしまう人もいます。(若者に限った話ではありませんが…)
SNSを巡ったトラブルは公務員に大きな損害を与えてしまいます。
そういったコミュニケーションやコンプライアンスでの問題がないか、公務員試験の面接では実務能力に対する可能性だけではなく、信用できる人材を見極める必要が強くあります。
過去に出た◯◯市からの質問といったように、いわゆる『過去問』が出回っています。
面接試験対策では、もちろん質問に対して受け答えができるように指導を行います。
そして、人間性を磨くのも私の時間での役割だと考えています。
年の離れた大人とのコミュニケーションと社会人としての自覚を身に付けるために、考えさせます。
そう言えばO君は、初めて僕のところに訪れた時は、生意気な感じがありました。
合格の報告に来てくれたときには、社会人になってるなと感じさせてくれましたね(^-^)
僕も負けじと、人として、一人の大人として成長していこうと改めて思います。
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